医院案内
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初めまして。院長の中村佳恵と申します。この度、ご縁がありまして習志野市谷津の地に開業させて頂くことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
医師として駆け出しの数年間は、奄美諸島や徳之島といった南の離島、北は福島県といった僻地や地方の医療に携わる機会が比較的多かったのですが、この十余年は都内の専門病院や一般病院に小児科医として勤務して参りました。偶然にも、谷津には以前、大学の医局を通じまして谷津保健病院の小児科一般外来に何度か診療に来る機会がございました。海が近くて風が心地よく、陽光溢れる海洋性気候、渡り鳥が飛び交うラムサール条約湿地に指定された谷津干潟、その近くには谷津バラ園、この地域の気候風土はとても素晴らしい環境だと思います。
近年、女性の社会進出が推進されると同時に、当然ながら共働き家庭が増えて参りました。私自身もそうですが、働くお母様方では、仕事を抱えながら子供の発熱や風邪への対応に苦慮したり、予防接種や乳幼児検診の機会に奔走したりと、仕事と子育ての両立に格闘する機会も多いのではないかと想像致します。そんな時流の中、当クリニックは、近隣に谷津奏の杜や津田沼といったベッドタウンが背景に控えています。お仕事や通勤でウィーク・デイにはなかなか予防接種や乳幼児検診のお時間がとれないといったご家庭の皆様にも、保健、医療など様々な面からご支援できたらと考え、当クリニックは週末、土曜、日曜日の外来も開設致しました。
普段の診療では、感染症、アレルギー疾患、成長発達、予防接種や保育施設・学校健診など一般小児科が私の主たる診療領域と考えております。臓器別の専門研修で、腎臓・消化器科を勉強させて頂きましたので、ネフローゼや腎炎、夜尿症といった腎疾患、慢性便秘や難治性下痢、炎症性腸症候群などといった消化器疾患の診断と治療にも対応致します。また、近年、思春期に多く見られる倦怠感や頭痛、胃腸障害などの対応として私は漢方薬の処方を積極的に行って参りましたが、とても良好な経過と感触を得ております。
今現在、日本はもちろん世界中が新型コロナウイルスのパンデミックで大変な時期でございます。地域の皆様には大変不安なお心持ちで一杯ではないかと察し上げます。図らずも当クリニックは、そのような大変な時期とスタートが重なってしまいましたが、このような時代だからこそ地域の小さなクリニックでも皆様に貢献出来る医療があるかと考えております。どうぞお気軽にご相談ください。
院長 中村佳恵
平成8年秋田大学医学部卒、同年東京大学医学部小児科学教室に入局。太田西ノ内病院、国家公務員共済稲田登戸病院、千葉徳洲会病院、名瀬徳洲会病院、徳之島徳洲会病院、東大病院小児科医員・助手、国立小児病院腎消化器科レジデントを経て、平成15年より東都文京病院の前進である小平記念東京日立病院に勤務、平成26年より東都文京病院小児科部長。日本小児科学会専門医、東都大学非常勤講師。令和2年〜3年度 東京大学医学部非常勤講師。
初めまして、中村嘉宏と申します。とは申しましても、谷津地区の方々とは谷津保健病院を通じまして、既に顔はご存じの方もいらっしゃるかと存じます。
この度ご縁がありまして、谷津こどもファミリークリニック開院に伴い顧問医師を務めさせて頂くことになりました。前に触れましたが、大学医局を通じまして20数年来、当クリニック面前の社団保健会・谷津保健病院で小児科非常勤医師として一般外来、心臓外来、学校心臓検診の2次、3次健診に従事させて頂いて参りました。その意味では、習志野市のこの谷津地区の皆様とは、私は既に長いお付き合いであると言えるかと思われます。この間、多くの患者さんを担当させて頂き、成人後も私の外来に通ってくださる方の人数も最近では増えて参りました。全く医者冥利、正確には小児科冥利に尽きると言った感慨を、浅学の身ではありますが、持たせて頂くような年代となりました。
東大病院での診療では、主に循環器疾患、新生児疾患の重症者や呼吸循環管理、心臓カテーテル診断・治療に携わって参りました。一方、谷津での診療でも、一般的な風邪症候群、肺炎、胃腸炎、急性虫垂炎、起立性調節障害などの方から川崎病、病原性大腸炎O157、赤痢、クロストリジウム腸炎、急性リンパ球性白血病などの重症疾患、循環器領域では心房中隔欠損、心室中隔欠損、動脈管開存を始めとする先天性心疾患とそれに伴う二次性肺高血圧、鬱血性心不全、そして、肺静脈還流異常や修正大血管転位、三尖弁閉鎖などの複雑心奇形、肥大型心筋症、リウマチ性心炎、左室心筋緻密化障害、収縮性心外膜炎、神経調節性失神など一般病院では珍しい難病の方々の診断、治療に当たらせて頂きました。
当然、東大病院はじめ東京女子医大八千代医療センター、千葉県こども病院、埼玉医大、北里大学病院といった専門施設に紹介させて頂き、勿論、その度に専門病院の先生方に多大なるお世話に預かったと推察する訳ですが、お陰様で今でも患者の皆様の元気な様子を拝聴、拝見させて頂くと私自身大変嬉しく思います。また、同じ医局の後輩に当たる、現在谷津保健病院小児科部長の塚田日出樹先生とは10数年来、谷津で共に診療をして来た仲であり、これからも一層連携して患者さんの診療に取り組んで参る所存です。
令和という新しい時代の幕開けが、新型コロナウイルスCOVID-2019の世界的パンデミックという大変な事態から始まってしまいました。世の中からマスクは姿を消し、エタノール系消毒液も入手困難であり、流行自体もいつ収束するのか全く予断を許さない状況です。しかし政府当局は勿論のこと、何とか一人一人の皆様の知恵を生かしながらこの難局を乗り切って頂ければと存じます。今後、このクリニックが地域の皆様の保健、医療支援の一助となるよう院長を補佐しながら真摯に努力して参る所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
顧問 中村嘉宏
平成4年東京大学医学部卒、同年東大小児科入局。関連施設で一般小児科研修の後、埼玉小児医療センター循環器科で専門研修、東大病院では心臓カテーテル検査・治療、NICU・PICUの診療に従事。阪神大震災では現地医療活動。日本小児科学会専門医、同認定指導医、日本小児循環器学会専門医。2003年より国家公務員特別職、官庁に出向。東京大学医学部小児科非常勤講師を兼任(2004年~)。英文誌Review Board (Minerva Pediatrica; Frontiers in Physiology, Fractal and Network Physiology) を務める。医学博士。
Yoshihiro Nakamura, Shoichi Awa, Hitoshi Kato, Yoichiro H. Ito, Akira Kamiya, and Takashi Igarashi. (2011). Model combining hydrodynamics and fractal theory for analysis of in vivo peripheral pulmonary and systemic resistance of shunt cardiac defects. Journal of Theoretical Biology 287: 64-73.
Yoshihiro Nakamura and Shoichi Awa. (2014). Radius exponent in elastic and rigid arterial models optimized by the least energy principle. Physiological Reports 2 (2): e00236 (pp. 1-18).
Yoshihiro Nakamura, Takehiro Hama, Yoshie Nakamura, Hideki Tsukada, Yoichiro Oda, and Shoichi Awa. (2020). Orthostatic and exercise effects in children years after Kawasaki disease. Pediatric Cardiology 41:24-30.
Yoshihiro Nakamura and Shoichi Awa. (2012). Model methodology for analyzing peripheral arterial fractality from hemodynamic data. In: Leon V. Berhardt (Eds.), Advances in Medicine and Biology. Vol. 52. (pp. 219-239). New York, US: NOVA Science Publishers, Inc.
当クリニックは日本調剤谷津ビル2Fにあります。谷津駅コンコースからビル3Fに入るか、あるいはビル1Fから入って頂き、階段かエレベータで2Fに移動します。ベビーカーではエレベータを利用して頂くことになります。駅と反対向きのテナントである為、駅に至近ですが喧噪からは遠く落ち着いた環境です。
診療部門は、東と南側が窓向きで、豊富な自然光を取り入れた明るい部屋となっています。窓からは東京湾から流れてくる南風に乗って、毎日空と雲とが異なる表情を見せてくれます。その下に目の前の保健会谷津保健病院、東面の窓からはファミマや福太郎、フラワーショップの向こうに駅前商店街の街路樹がよく見え、四季の移ろいに目を癒やされます。窓の下に、谷津保健病院に通われる患者さん方や、商店街を往来される人々の様子が伺えます。
2部屋の診療ブースに加え、隔離室と授乳室を完備します。隔離対象となる感染症の患者さんは他の方と接触しないよう、受付から別導線の隔離室にご案内致します(麻疹、風疹、おたふく風邪、水痘・水ぼうそう、帯状疱疹、など)。全ての部屋にベビーカーで移動、診察ブースに入れるよう導線の空間にゆとりをもたせました。新型コロナウイルスのクラスター感染に繋がらないよう、待合室でお待ちの患者さんに配慮し風通しや広めのスペースで対応致します。
休診日:月曜・祝日・日曜午後
休診日:月曜・祝日・日曜午後