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発疹性ウイルス感染症

Pediatrics

Pediatrics発疹性ウイルス感染症

4. 発疹性ウイルス感染症
麻疹
風疹
水痘(水ぼうそう)
ヘルペス性歯肉口内炎
おたふく風邪
突発性発疹
りんご病

4. 発疹性ウイルス感染症

はしか(麻疹)

麻疹ウイルスが原因で、空気感染、飛沫感染、接触感染、いずれの方法によっても感染し、1歳代が最も多く、次いで6~11か月、2歳の順です。
近年、成人麻疹の増加が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。

10~12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。発症期は咳、鼻水、結膜炎などカタル症状が強く、38度以上の発熱が数日続きます。そのあと、いったん解熱傾向を示しますが、直ぐに耳後部付近から発赤疹が現われると共に、39度以上の発熱が数日続きます。発赤疹は全身に広がり、出現後1、2日間に、口腔粘膜に白い粘膜疹が現われます(コップリック疹)。
この粘膜疹は麻疹に特徴であるため、これを確認して麻疹と臨床診断されることが殆どです。発疹は全身化した後、数日後に色素沈着を残して回復に向かいます。
肺炎や脳炎、肝機能異常を合併することがあるので注意が必要です。
是非、ワクチンで予防しておきたい疾患です。

風疹

風疹ウイルスの上気道からの飛沫感染により発症します。発熱、発疹(発赤疹)、後頚部リンパ節腫脹、を特徴とします。眼球充血、上気道症状を伴いますが、麻疹より軽いです。通称、三日はしかです。潜伏期は2~3週間、発赤疹は隆起性でツブツブ、ザラザラした形状、後頚部のリンパ節腫脹は数週間持続します。20週未満~付近の妊婦さんが感染すると胎児にも感染し、先天性風疹症候群(先天性心疾患、先天性白内障、内耳障害など)となるリスクが生じます。

風疹は、血小板減少や肺炎、肝機能異常、脳炎などを伴い注意が必要です。
最近では数年毎に成人の感染が流行し問題となっています。
是非、ワクチンで予防しておきたい疾患です。

水ぼうそう(水痘)

水痘帯状疱疹ウイルス(ヘルペス属; varicella zoster virus, VZV)は、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれかの方法で伝染していきます。潜伏期が2週間程度(10~21日)と長く、近年は2回の予防接種をしていても、流行時に発症する症例を経験します。

水痘の最も顕著な症状は発疹です。頭部、顔面、首~身体全般、四肢に水疱疹が出現しますが、水疱の数や程度には個人差があります。
初めは、外見上、ダニなどの虫刺されに似ており、強い痒みを伴う小さな発疹です。それが徐々に(半日~1日)に周囲、全身に広がります。周囲にやや発赤を伴う水疱が特徴です。この水疱は1週間~10日程度で痂皮(かさぶた)になり、徐々に剥がれて元の肌に戻ります。水疱をかきむしってしまった場合は、痕が残ることが多いので注意が必要です。

水疱内部にウイルスが多数存在するため、水疱が残存する間は集団生活に参加出来ません。
抗ウイルス薬があるので、水痘と診断されたらその日から5日間の内服治療を行います。早めの治療開始で水疱の数を抑制でき、治癒も早いです。
全ての水疱が痂皮になるまで、シャワー浴で済ませます。湯船に入ると水疱から細菌感染を併発するリスクがあります。
是非、ワクチンで予防しておきたい疾患です。

ヘルペス性歯肉口内炎

乳幼児のヘルペスウイルス初感染で生じます(ヒトヘルペスウイルスI型)。口腔内に水疱が多数出現するので手足口病などと混同される場合もありますが、高熱、全身状態が比較的悪い、歯肉に炎症があり水疱が多数ある、など症状が重いことが多いです。
抗ウイルス薬を内服して治療しますが、傾向補液が十分できない場合は輸液が必要となります。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

耳下腺や顎下腺が腫れることで丸顔のおたふく面のようになるので、おたふく風邪と呼ばれています。特に顎下腺が腫れるとおたふくのような顔になりやすいです。ムンプスウイルスが原因で潜伏期は2~3週間(平均18日)です。

症状は、発熱、風邪のような咳・鼻水、発熱、耳の前下にある唾液腺・耳下腺・下あごの下にある唾液腺・顎下腺の腫脹などです。全身感染症なので、基本的に両側耳下腺が腫脹します。腫脹は4、5日~1週間程度で消退します。

稀に、無菌性髄膜炎、膵炎、精巣炎を合併します。頭痛や腹痛を伴う場合は注意が必要です。
是非、ワクチンで予防しておきたい疾患です。

突発性発疹

乳児期~1歳台に罹患することが多いウイルス感染症です。乳児期に最初に経験する発熱の一つとして知られています。原因ウイルスはヒトヘルペスウイルス6もしくは7です(2種類報告されており、2度経験する場合あり)。37~39度台の発熱と、軽い上気道症状、あるいは軟便を伴い発症し、哺乳や食欲の低下も殆どないくらい比較的機嫌が良く経過します。2~3日の発熱の後、径1~数mmの淡紅色の発疹が、融合傾向を認め全身に出現し治癒します。稀に痙攣や脳炎を合併することがあるので、機嫌など全身状態の観察が必要です。

りんご病(流行性紅斑)

パルボウイルス感染症です(ヒトパルボB19)。風邪症状、微熱~発熱が数日続き、快復後に両頬にレース様の淡紅斑が出現します。両腕背側部や大腿部に同様の淡紅斑を認めます。関節痛や倦怠感を年長児では認めます。 成人では手指関節の浮腫や疼痛を伴うことがあり、リウマチ疾患と紛らわしい症状のことがあります。